先月コロナウイルスの感染疑惑を自身のSNSで告白した、スウェーデンの若き環境活動家のグレタ・トゥーンべリですが、その後の経過と気になる生い立ち、家族構成を調べてみました。
ユニークな両親の他に、現在15歳の妹にも注目です!
グレタ・トゥーンベリとは?家族構成は?
グレタ・トゥーンベリのプロフィールは以下のとおりです。
年齢:17歳(2003年1月3日生まれ)
職業:学生、環境活動家
国籍:スウェーデン
住まい:スウェーデン・ストックホルム
家族:父(50歳)、母(49歳)、妹(15歳)※2020年4月現在
どんなことをしてきたのか?
グレタについて簡単に略歴をまとめます。
世界的に有名になるきっかけは、2011年(当時8歳頃)に気候変動について知ったことから始まりました。
この環境問題に対する恐怖と世界の無関心さに落ち込んだり無気力になり摂食障害を患い、この頃にアスペルガー症候群、強迫性障害 (OCD) および選択的無言症と診断されました。
当時は病気に対しネガティブな感覚を抱いていたグレタですが、近年ではこれらの障害は自分にとって「スーパーパワー」であると明言しています。
そしてその後、ベジタリアンよりも更に厳格であるビーガンとなり、動物性のものを一切口にしなくなったり、自身が飛行機の利用を辞めたり家族にも辞めるよう説得するようになりました。
中学生時代には、新聞社主催の気候変動エッセイ大会で優勝するなど、気候変動に対する個人レベルの活動が増えていき、中学3年生になった頃、通っていた学校をストライキすることを決意しました。
これは直後に控えたスウェーデンの選挙に影響を与えたいという目的があったためでした。グレタは、スウェーデン政府に気候変動への具体的な対策を講じることを求めストライキを続け、これが国内に留まらず世界中にグレタの存在と活動を知らしめることになりました。
その後、2018年の国連気候変動会議で演説したり、各国で支持者と共に抗議活動を続けており、グレタに批判的なアメリカやロシアの大統領などともSNS上で皮肉なコメントを投げ合うシーンがあり、その堂々たる言動が注目されています。
また、先日グレタは、コロナウイルスの蔓延の影響で苦しむ世界の子どもの支援のために10万ドル(約1,070万円)をユニセフに寄付すると表明しました。
これは、4月のEarth Day(アースデー)にて、貧困層を支援するデンマークの非政府組織(NGO)であるヒューマンアクトから授与された賞の賞金とのことで、ヒューマンアクトもグレタの意思に賛同して、更に同じく10万ドルを寄付することとしたため、世界中から称賛を浴び、グレタはこれまで以上に注目されています。
両親はどんな人?
グレタの両親は、スウェーデンでは有名な芸能人です。
二人が結婚したのは長女であるグレタが生まれた翌年の2004年ですが、事実婚が多いスウェーデンではごく一般的な流れです。
父親のスヴァンテは、俳優と女優の両親のもとで育ち、大学で舞台劇を専攻し、その後舞台やテレビのドラマに出演する俳優となりました。
そして現在は、歌手である妻(グレタの母親)の主にマネージメントおよびプロデュースの仕事をしていて、妻を中心に娘のグレタや次女のベアタについて語っている家族の自伝書「Scener ur hjärtat」(以下インスタグラム参照)を出版したり、グレタの抗議活動の支援も行っています。
母親のマレーナはオペラ歌手ですが、スウェーデンでは歌手として有名です。
というのも、2009年にヨーロッパで有名なユーロビジョンソングコンテストにスウェーデン代表として出場し、注目を浴びているからです。(スウェーデン国内ではかなり盛り上がりました!)
母マレーナも、娘グレタの活動を理解し、支援しています。
妹も有名人で障害を持っている?
グレタには、2歳年下の妹ベアタがいます。
ベアタは、瞬く間に世界中から注目され一部からは批判や非難を受けている姉のグレタの影響もあり、一時は学校でひどいいじめにあっていたといいます。
家族の中でも姉のグレタが中心的存在であることが多く、居場所がなかったとインタビューで答えています。(スウェーデンのテレビ番組)
そしてグレタ同様に、ベアタも数年前にアスペルガー症候群およびADHDの症状があると診断を受けていて、逆に診断を受けてからの方が、安心からなのか自分らしくいられるようになったと言っています。
現在は、母親の血を引いたようでその歌声が高評価を受け、歌手として活動し自分の存在意義を見出し始めているベアタ。
家族の問題や自分の病気と向き合い乗り越えつつある、前向きな言動がインタビューからうかがえます。
仲の良い普通の家庭
母親であるマレーナのSNSには、娘たちの写真が頻繁に投稿されていて、中にはグレタやベアタの幼少期のものもあります。
可愛らしい姉妹ですね。
そして、直近の家族の仲睦まじい写真も。(2019年1月1日)
コロナ感染疑惑のその後は?
2020年3月、コロナウイルスに感染した疑いがあるとして自主隔離を告白したグレタ。
父親も同時期に症状が発症し、グレタよりひどかったと言っていますが、2週間家族と別のアパートメントで自主隔離を行った結果、3月末には回復し、現在は通常通りの生活に戻ったようです。
とはいえ、不要不急の外出を避ける「StayAtHome」な生活をしており、周囲のことを考えた行動と互いに助け合う気持ちを忘れないようSNSで呼びかけています。
まとめ
- グレタは芸能一家の育ちだが、一般的な仲の良い家庭で育っている
- グレタには妹がいて、妹もまたアスペルガーなどの障害を持っている
- 病気やいじめに打ち勝ってきたことや、グレタが訴える環境活動についての本を一家で出版している
- グレタのコロナ感染疑惑の真相は、テスト未実施のため分からないが、既に回復済み
グレタ・トゥーンベリに関しては、ネット上では様々な声がありますが、調べてみるとごく普通の高校生という感じではないでしょうか。
障害をポジティブに捉え、自分の関心事について一生懸命向き合い、この若さにして世界のために多額の寄付を行うなど人のためになることを実践している姿勢からは、少なからず学ぶことがあるのではないかと思いました。